桜が咲いた時、京都で会おう!
監督·脚本·撮影:谷 俊弘
編集:谷 俊弘
出演:小九
撮影地:
東京都(新宿区、渋谷区、千代田区)
神奈川県横浜市
2023年・春
日本語
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中国語
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2024.01.08
先輩への手紙
日本語
先輩へ
先輩、お久しぶり!
やっと「先輩」と呼べる時がやってきた!
前回の約束を覚えている?
桜が満開の時、私たちは京都で再会することになっていた。
今、私の夢が実現した! 先輩は元気?
去年の4月、19歳の私は期待に胸を膨らませて日本にやってきて、学業を始めた。
しかし…日本での生活は私の想像とは違った。
毎朝、人でごった返す電車に乗って、同じような生活を繰り返している。
街中には大きなネオン看板があり、渋谷の交差点では人々が行き交っているが…
どうしてか、私はまだ家に着く前から疲れ切ってしまった。
もしかしたら、私にはここには向いていないのかもしれない。
自分自身が小さすぎるのかもしれない。
最初に留学を選んだこと自分が間違った決断だったのかもしれない。
大学の受験の準備はすぐに始まらなければならない。
この1年の間に大学に合格する必要がある!
私は多くの大学のオープンキャンパスに行ったが
しかし…自分が得意なことや学ぶべき方向性がわからない。
その日、私は京都に行った。学校で先輩に出会った。
先輩はこの学校の写真専攻の学生だと言って、私をキャンパスツアーに案内してくれた。
同時に、私は先輩の写真作品も楽しむことができた。
特に、あの夕焼けの作品は今でも忘れられない。
それは心に響くような感覚だった。
先輩のように、後に私もそのような風景写真を撮ることができたらいいのに、と当時は思っていた。
別れる前に、私たちはインスタグラムのアカウントを交換した。
私は先輩の作品をすべて楽しんで見た。
先輩は生活を愛する人だと感じだった。
私は自分の方向を見つけたような気がする。
先輩のように優れた人になることを決めた。
その時から、私は写真専攻を目指すことにした。
しかし…何か感情が交じっているようで、当時の私はそれをうまく言葉で表現することができなかった。
しかし、今の私はとても確信している。
その感覚は「好き」というものだ。
一人を好きになる感覚は制御できないものだ。
その時、私はよくインスタで写真に関する質問をしていた。
先輩はいつも真剣に答えてくれた。
私は先輩と同じ大学に進学することを決意した。
この束の新幹線の切符は、私が先輩に対する思いを証明している。
当時、私はほぼ毎月新幹線に乗って先輩に会いに行っていた。
先輩は私をたくさんの京都の神社に案内してくれたし、一緒に鴨川で満月を共に楽しむこともあった。
後になって、先輩の勧めで学校のAO入試に参加した。
新幹線のホームで私を見送る際、先輩は「来年桜が咲く時、京都で会おうね!」と言ってくれた。
試験結果が発表された日 私は喜びに満ちてポストを開けたが、受験不合格の通知書が届いていた。
私は諦めるつもりだった。
先輩はあまりにも遠くにいるように感じられた。
全力を尽くしても追いつくことができない、
先輩のいる町で生活することさえできないと感じだった。
日本に留学するのは本当に向いていないかもしれないね…
その期間、私はほとんど自分を10平方メートルの小さな部屋に閉じ込め、カーテンを閉め、自分を家に閉じ込めることで苦い思い出を一時的に忘れようとした。
夜にはアルコールだけが私の仲間だった。
後で大病になり、PCR検査を受けて初めて新型コロナウイルスに感染していることが分かった。
喉の痛みは激しく、自分がどこにいるのかも忘れてしまった。
私の人生は最悪の状態になったと感じ、私は先輩とはまったく別の世界の人間だと思った。
それ以来、私は先輩の連絡を絶ってしまった。
しかし、ある日、私は意外にも先輩から送られてきた手紙を受け取った。
封筒の中には学業のお守りが入っていた。
その手紙には、「諦めないで、以前に撮影した作品を整理してポートフォリオにしろう!きっと作品集入試で合格することができる!
私たちの約束を忘れないでくださいねーー
来年桜が咲く時、京都で会おう!」と書かれていた。
なんだ…私のことをまだ気にかけていたのか。
突然の連絡で、再び未来への希望が湧いてきた。
それならば、私も再び頑張ることにする。
私も学校の作品集入試に再度申し込み、新幹線のチケットを購入して京都へ向かうことにした。
最終的に、先輩の言った通り、私は合格した!
合格の入学通知書を受け取った瞬間、私は最初に先輩に連絡した。
先輩からは「おめでとう!おめでとう!おめでとう!今日からあなたは俺の後輩だよ!桜が咲く時に会おうね!」
というメッセージが届いた。
その瞬間、私の心は高鳴り、先輩の顔が目に浮かびた。
本当に先輩の住む町に行けるのだろう?
その時はまるで夢を見ているようだった。
やっと4月がやってきた。桜も再び満開だ。
私たちの約束、私は守った。
先輩は私を好きではないのかもしれない。
ただ友達としてしか思っていないのかもしれない。
でも私は自分の目標を見つけ、興味や学問の方向性を持ち、
理想の大学に合格した。
先輩、ありがとう。今は新幹線に乗り、京都に向かって
新しい大学生活をスタートしている、
京都で会おう!
後輩
2023年春
中国語
致前辈:
前辈,好久不见!如今我终于可以用前辈来称呼你了。
还记得我们之前许下的约定吗?
樱花盛开之时,我们京都再会。
如今我真的做到了!现在的你还好吗?
去年4月,19岁的我满怀期待地来到日本,开始学业。
但…在日本的生活却和我想象中的并不太一样。
每天清早挤着电车,重复着同样的生活。
满街的大字霓虹广告灯牌,人头颤动的涩谷街头,
不知道为什么,我还没到家就已经感到筋疲力尽。
或许,我并不适合这里,自己实在是太渺小了。
或许当初选择留学就是一个错误的决定。
考大学的事情很快就被提上了日程。
在这一年里我必须考上大学!
我曾参观过许多大学的校园开放日,可是…我却不知道自己擅长什么,要选择什么方向去学习…
那天,我去了一次京都。
我在学校遇见了你。你说你是这所学校摄影专业的学生,你带我参观了校园,同时我也欣赏了你的摄影作品。
尤其是那张晚霞的作品令我至今难以忘怀,那种感觉像是触动了心弦。
要是我之后也能像你一样拍出那么有意境的照片就好了啊,当时的我是这么想的。
离别前我们互换了Instagram,我在Instagram里欣赏了你所有的作品,我觉得你是一个热爱生活的人。
我似乎已经寻找到了方向,我要成为像你一样优秀的人。
那时起,我决定考摄影专业。
但是…似乎还夹杂着另一种情感,那时的我很难形容它。
但现在的我可以非常地确定,那种感觉叫做喜欢。
喜欢一个人的感觉是无法控制的。
那段时间我经常在Instagram上请教你摄影相关的问题,你都非常认真地回答我。
我下定决心想和你上同一所大学。
这一打新干线的车票,证明着我对你的思念。
那时候我几乎每个月都会乘着新干线去见你。
你带我逛了京都的许多神社,也曾一起在鸭川共赏一轮明月。
之后我在你的怂恿下参加了学校的AO考试。
你在新干线站台送我上车的时候对我说“明年樱花盛开之时,我们京都再会。”
还记得考试结果发表的那一天,我满怀欣喜地打开信箱,收到的却是不合格通知书。
我打算放弃了,我觉得你实在是太遥远了。
我付出了全力却还是无法追上你,甚至没有办法去你所在的城市生活。
我是不是真的不适合来日本留学呢…
那段时间我几乎都把自己关在10平方的小屋子里,拉上窗帘,觉得把自己封锁在家中就能短暂忘却那些痛苦的记忆。
每天夜晚只有酒精与我相伴。
后来我大病了一场,做了PCR,才知道是得了新冠。
喉咙剧烈疼痛到我已经忘记了自己身在何处,我觉得自己的人生已经烂到了极点,我和你完全不是同一个世界的人。
也是那时起,我没有继续与你联系。
可是有一天,我意外地收到了你寄来的信,信封里还有一个学业御守。
当时你在信中写着“别放弃,把你之前拍摄过的作品整理一下,做成作品集,参加作品集考试,肯定能合格的!
不要忘记我们的约定哦ーー樱花盛开之时京都见!”
原来你还牵挂着我啊。
你突如其来的音讯,又重新焕发了我对未来的期望。
于是,我报名了学校的作品集考试,再次买了一张新干线车票去京都赴考。
最终,如你所说,我合格了!
收到了合格通知书的时候,我第一时间联系了你,你发来了“恭喜!恭喜!恭喜!,我们之后就是同学了!樱花盛开的时候见!”
那一刻的我心跳加速,眼前浮现出了你的脸庞。
我真的可以去你生活的城市了吗?
那时的我还以为这是在做梦。
终于,4月到了,樱花又盛开了。
我们的约定,我做到了。
或许,你并不喜欢我吧,你只是把我当成朋友了吧。
但是我已经找到了自己的目标,有了自己的兴趣和学业方向,考上了自己心仪的大学。
谢谢你,前辈。现在我已经坐上新干线,正在前往京都开始新的大学生活,
我们京都见!
学妹
2023年春